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女子マラソン世界記録の扱いについて

2011年11月29日

概要

国際陸連は、男女同時スタートのレースで出された女子マラソンの記録は、「世界最高」とし、「世界記録」と区別して扱う方針を決めた。男子ペースメーカーのついた記録と女子のみで出された記録では、公平性に問題があるとのこと。

本文

国際陸連は8月、韓国・大邱の世界大会時に開催された総会において、マラソンの男女同時スタートのレースで女子選手が「世界記録」上回るタイムを出した場合、今後は「世界記録:World Record」と区別し「世界最高:World Best」として扱う方針を決めました。理由は、男子のペースメーカーにスタートからフィニッシュまでサポートされた女子選手の記録を、女子選手のみの、レースで出された記録と同じに扱うのは、公平性に問題があるとのことです。

これに対して、ワールドマラソンメジャーズ(WMM=ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークの主要5大マラソンの主催者で構成)と、国際マラソン連盟(AIMS=世界300以上のマラソン大会主催者を代表する団体)は、国際陸連の決定に反対する共同声明を発表しています。声明では、最速のタイムを「世界記録」と認めないのは混乱を招き不公平で、「マラソンの歴史を軽視」するものとして、女子のみ、男女混合レースのどちらのタイプのレースで出た記録でも「世界記録」として認めよう、国際陸連と今後協議していきたいとしました。WMMとAIMS両団体の共同声明は、ワールドマラソンメジャーズ(WMM)のホームページで確認することができます。 http://worldmarathonmajors.com/US/news/306/

現在の「世界記録」は、2003年にロンドンでポーラ・ラドクリフ(英国)がマークした2間15分25秒、「日本記録」は、2005年にベルリンで野口みずき(シスメックス)が出した2時間19分12秒で、いずれも、男女同時スタートで、男子のペースメーカーが付いたレースで記録されたものです。

一方、女子のみで出された記録としては、世界では、2005年のロンドンでラドクリフによって記録された2時間17分42秒、日本では、野口みずきが2003年に大阪国際女子マラソンで出した2時間21分18秒となり、男子ペースメーカーがついた記録と、約2分の差があります。

国際陸連は、2011年11月以降に大会から適用することとし、過去の記録に扱いについては、検討するとしていましたが、遡って適用することはしないことを決めました。国際陸連のホームページで確認することができます。 http://www.iaaf.org/aboutiaaf/news/newsid=62888.html

参考

国際陸連HP http://www.iaaf.org/
ワールドマラソンメジャーズ(WMM)HP http://worldmarathonmajors.com/
国際マラソン連盟(AIMS)HP http://aimsworldrunning.org/