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大阪マラソン ランニングセミナー報告
2011年11月11日
概要
第1回大阪マラソン大会は、10月30日に開催され、約3万人が大阪の街を駆け抜けました。ランニング学会では、大会前日にセミナーを開催しました。
第1回大阪マラソンを翌日に控えた10月29日(土曜)の午後1時30分から、マラソンゴールに近いアジア太平洋トレードセンター1階、コンベンションルームで約80名の参加のもと、ラン二ング学会主催のセミナー(共催:アミノバリューラン二ングクラブ)が開催された。参加者はアミノバリューラン二ングクラブに所属している市民ランナー、給水や応援ボランティアの方々であったが、翌日のレースに参加するランナーも約20名程度見られた。学会からの話題提供は、タイムリーな以下の3題であり、活発な質疑応答も行われた。講演後はグループ分けし、大阪マラソンゴール周辺を約4kmジョギングして気持ち良い汗を流した。
大阪マラソンコース紹介
山中鹿次 (ランニングサポート代表, AVRC in北大阪指導員)
大阪マラソンのコース全貌をスライドで示し、応援の多い場所、単調なコース、坂道などその特徴と走り方を明らかにした。加えて、マラソン当日の気温、風向きなどを過去のデータを基にしたきめ細かな解説となった。
大阪マラソンスタートにつくまで。市民ランナーの場合
山内武 (大阪学院大学, AVRC in北大阪代表)
4時間~6時間程度の初心者ランナーを対象として、以下のアドバイスを行った。
- 1)前日のトレーニングは軽く、
- 2)当日のウォーミングアップは不必要。
- 3)前日の食事法(グリコーゲンローディングの仕上げ)。
- 4)当日の食事(朝食時間、スタート直前の補食、スタート後の給水・補食)。
- 5)スタート後のペース配分(前半飛ばしすぎない)
AVRC会員の大阪マラソン記録を予測する(20~60歳まで)
豊岡示朗 (大阪体育大学, AVRC in南大阪代表)
マラソンを走るのに、どのようなペースで走ればよいのかわからないという質問を受けることが多い。10kやハーフの記録がない市民ランナーはペース設定に困惑する。その不安解消のため、マラソン記録と密接に関係するLT速度(血中乳酸増加スピード)を測定し、マラソンの予測タイムを知る方法を紹介した。加えて、翌日の大阪マラソンに参加するアミノ会員の予測記録を表した。その記録にはLTスピードの維持能力、週のトレーニング距離、ペース感覚など速度低下に関与する要素を個人毎に把握して重み付けすると、予測誤差が少なくなることなどを説明した。