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外出自粛要請時のランニング愛好者の皆様へのお願い

2020年4月25日
改訂 2020年4月29日

現在、わが国では新型コロナウィルス感染拡大防止のため、不要不急の外出を控えるよう要請が出されています。
 一方で、「屋外での散歩やジョギングは問題ない」とのことで、公園や河川敷などでは、むしろランナーが増加しているケースもあるようです。

ゆっくりとしたランニング(ジョギング)は本来、心身の健康に役立つ運動ですが、感染拡大防止のためには、「Stay Home」が原則です。
 ランニングを行う場合には、以下のような点に十分留意して、感染拡大防止に努めてください。

1. 発熱や咳のある場合はもちろん、体調に不安のある方は外出をしないでください。

2. 走る前に手を洗いましょう。

走っている最中は、無意識のうちに手で顔を拭う行為などをしがちです。ウイルスのついた手が口や目に触れるおそれがありますので、走る前に手を洗うことが感染のリスクを減らします。

3. 密集・密接をつくらないよう、一人で走りましょう。

今は、同居している家族等と走る場合を除き、人と一緒に走ることはやめましょう。

4. ランニング中も感染拡大防止の対策を取りましょう。

周囲の人やランナーと距離を保ちましょう。
競技場や多くのランナーが集まる人気のコースや時間帯を避けましょう。
人とのすれ違いや追い抜きの際は、近づき過ぎないよう気を配りましょう。
ランニング中にツバを吐いたり、手鼻をかむのは止めましょう。

5. エチケットとして、マスクまたはフェイスガード等の着用をお勧めします。

口や鼻をマスク等で覆うことで、咳やくしゃみ、呼気による飛沫拡散の可能性を低くします。
汗を拭うために無意識に口や鼻、目を触らないよう気をつけてください。
マスク等をしても息苦しくないぐらいのゆっくりとしたペースで走ることを心がけましょう。

6. ランニングが体調不良やケガの原因にならないようにしましょう。

交通事故や転倒などの危険のないコースを選びましょう。
外出自粛要請時の「ジョギング」は、運動不足解消を目的として、頑張り過ぎないようにしましょう。無理に走り続けようとせず、歩いたり走ったりを繰り返す方法(間欠ジョギング)もお奨めです。

7. ランニングを終えて帰宅したら手洗い、うがいを行いましょう。また、十分に睡眠をとりましょう。

感染予防の基本は、こまめな手洗いです。そして、その順番も大切です。
まず手を洗い、次に顔を洗って、それからうがいをして下さい。
先にうがいをすると、かえって、ウイルスが口の中に入ってしまう恐れがあるからです。
疲労した状態では、一時的に免疫のはたらきが下がることがあります。

 今も世界中でこの感染症のために多くの人の命が脅かされています。
 私たちの未来に健康で人間らしい生活が戻るよう、皆様とともにランニング学会も努力を続けて参ります。